フェリーの喫煙ルール完全ガイド【2026】客室は禁煙・喫煙ルームだけ
目次
はじめに:本記事の前提と免責
本記事は、2026 年 8 月 18 日時点で取得した公的機関および各フェリー会社の公式情報のみをもとに整理したものです。法令については厚生労働省「なくそう!望まない受動喫煙。」(https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp/)と e-Gov 法令検索(https://laws.e-gov.go.jp/)、船内ルールについては各社の公式サイトを一次情報としています。船内の設備は船の入れ替えや改装、航路ごとの仕様によって変わることがあり、本記事は個別の便・個別の船室について喫煙の可否を判断・保証するものではありません。ご乗船前に必ず利用する航路の公式案内と船内の掲示・案内表示をご確認ください。なお、本記事は喫煙を推奨するものではありません。喫煙は 20 歳以上の方に限られ、20 歳未満の方は喫煙エリアへの立入りが法律で禁止されています。
なぜ船には喫煙ルームがあるのか(法律上の位置づけ)
2020 年 4 月 1 日に全面施行された改正健康増進法では、多数の利用者がいる施設に加えて「旅客運送事業船舶・鉄道」も原則屋内禁煙とされました。ただし所定の要件に適合すれば、喫煙専用室などの喫煙室を設置することができます。一方で「旅客運送事業自動車・航空機」、つまり高速バス・タクシー・飛行機は敷地内禁煙とされ、屋内に喫煙室等の設備を設けること自体ができません(出典: 厚生労働省 https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp/point/)。長距離フェリーに喫煙ルームが残っている一方で、同じ長距離移動でも高速バスの車内には喫煙設備が一切ないのは、この法律上の扱いの違いによるものです。
つまり船の喫煙ルームは「特別に認められた例外の場所」であり、船内のそれ以外の場所は禁煙が原則です。喫煙可能な設備を持つ施設には指定された標識の掲示が義務づけられており、船内でも喫煙ルームの入口に標識が掲示されています。標識のない場所は喫煙できる場所ではない、と考えるのが安全です。
共通ルール:客室は禁煙、喫煙は指定の喫煙ルームだけ
各社の公式案内を読み比べると、会社が違っても共通している基本ルールがはっきり見えてきます。以下は複数社の公式ページで実際に明記されている内容です。
- 個室・相部屋を問わず、すべての客室が禁煙。津軽海峡フェリーは「全船とも、所定の喫煙区画でのみ喫煙が可能」「船内は個室を含むすべての客室が禁煙」と公式 FAQ に明記しています(出典: https://www.tsugarukaikyo.co.jp/service/qa/)。
- 喫煙は各フロアの喫煙ルーム/喫煙コーナーのみ。オーシャン東九フェリーは喫煙室をエントランスホール右舷側とフォワードロビー左舷側の 2 か所に設け、「喫煙室以外はデッキも含め禁煙」と公式に案内しています(出典: https://www.otf.jp/guide/)。
- 喫煙ルームには一度に入れる人数の制限があり、混雑時は待ち時間が発生します(出典: 同上)。出港直後や消灯前は特に混みやすいため、時間に余裕をもって向かうのが現実的です。
- 吸い殻は喫煙ルームの吸い殻入れへ。名門大洋フェリーは「タバコの吸い殻を客室内のゴミ箱に投棄することも喫煙行為とみなします」と明記しています(出典: https://www.cityline.co.jp/guide)。
- 港のターミナルも禁煙の場合があります。名門大洋フェリーは「各ターミナル・客室・公共スペースは全て禁煙です」と案内しています(出典: 同上)。乗船待ちの時間に吸う場所は、ターミナルの案内表示で確認してください。
- 20 歳未満は、たとえ喫煙を目的としない場合であっても喫煙エリアへの立入りが一切禁止されています(出典: 厚生労働省 https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp/point/)。同行の家族と一緒に喫煙ルームへ入ることはできません。
主要フェリー会社の公式ルール(2026 年 8 月時点)
航路や船によって喫煙ルームの位置は異なります。ここでは各社が公式サイトで公表している内容をそのまま整理します。船の入れ替えや改装で変わり得るため、必ず乗船前に公式ページで最新の案内をご確認ください。
- 商船三井さんふらわあ:船内での火気使用は、喫煙ルームでのたばこ(電子たばこ含む)を除いて全面的に禁止。船室・パブリックスペース・駐車スペース・外部デッキ等でのマッチ・ライター・ローソク・カセットコンロ・カセットボンベ等の火気は一切使用できません。喫煙ルームは公式ページに航路別の階層が公表されています(大阪⇔別府航路=6 階右舷中央/7 階中央/8 階中央、神戸⇔大分航路=5 階左舷側中央/6 階左舷側中央、大阪⇔志布志航路=6 階右舷中央/7 階左舷中央/8 階右舷中央)。(出典: https://www.ferry-sunflower.co.jp/reservation/tocustomers/)
- 新日本海フェリー:船内火災防止のため客室内は禁煙で、各フロアの喫煙ルームを使用するよう案内しています。「煙の出ない電子タバコ等も喫煙ルーム以外は禁煙」と明記。また、航海中に喫煙の疑いがある場合は係員が部屋の中を確認する運用も公表されています。(出典: https://www.snf.jp/detail_2645/)
- 名門大洋フェリー:各ターミナル・客室・公共スペースは全て禁煙。「煙の出ない電子タバコやアイコス等も含め、各フロアの指定の喫煙場所をご利用ください」と案内しています。(出典: https://www.cityline.co.jp/guide)
- 津軽海峡フェリー:全船とも所定の喫煙区画でのみ喫煙が可能で、個室を含むすべての客室が禁煙です。(出典: https://www.tsugarukaikyo.co.jp/service/qa/)
- オーシャン東九フェリー:客室は全室禁煙。喫煙室はエントランスホール右舷側とフォワードロビー左舷側の 2 か所で、喫煙室以外はデッキも含めて禁煙です。(出典: https://www.otf.jp/guide/)
- 上記以外の会社・航路(瀬戸内海の短距離航路、離島航路、観光船など)は、そもそも喫煙設備を持たない全船禁煙の場合もあります。所要時間が短い船ほど喫煙設備がない傾向があるため、乗船前に済ませておく計画が現実的です。
客室で吸うとどうなる:法令上の罰則と各社の特別清掃料
船内の禁煙区画での喫煙には、明確な法令上の根拠があります。海上運送法施行規則第 23 条の 14 は「旅客の安全を害するおそれのある行為」を列挙しており、その第 2 号が「船舶内の喫煙を禁止された場所において喫煙すること」です。これは海上運送法第 23 条の 2 により禁止され、違反した場合は同法第 53 条により 30 万円以下の罰金に処すると定められています(出典: e-Gov 法令検索 海上運送法 https://laws.e-gov.go.jp/law/324AC0000000187 / 海上運送法施行規則 https://laws.e-gov.go.jp/law/324M50000800049)。船の禁煙が「マナー」ではなく「安全に関する法律上のルール」として組み立てられている点が、陸上の施設とは大きく違うところです。
さらに各社は、法令とは別に規約上の措置を公表しています。商船三井さんふらわあは、客室内に喫煙の形跡(電子たばこを含む喫煙臭・吸殻をごみ箱に捨てる行為等を含む)が確認された場合、海上運送法違反による 30 万円以下の罰金および特別清掃料として 50,000 円を請求するとともに、今後の乗船を一切断ると明記しています(出典: https://www.ferry-sunflower.co.jp/reservation/tocustomers/)。名門大洋フェリーは、禁煙区画での喫煙が発覚した場合に客室の脱臭・クリーンアップ費用 5 万 5 千円(税込)のほか、その他損害費用(利用できない期間の施設使用料)を負担してもらうと公表しています(出典: https://www.cityline.co.jp/guide)。新日本海フェリーも、禁止場所での喫煙行為が確認された場合は清掃料(脱臭)を請求すると案内しています(出典: https://www.snf.jp/detail_2645/)。金額や運用は会社ごとに異なるため、利用する航路の規約をご確認ください。
「デッキなら吸える」は成り立たない:船上の火気ルール
陸の施設の感覚だと「屋外のデッキなら大丈夫では」と考えがちですが、船ではそうとは限りません。オーシャン東九フェリーは「喫煙室以外はデッキも含め禁煙」と明示しており(出典: https://www.otf.jp/guide/)、商船三井さんふらわあも外部デッキを含めた場所でのマッチ・ライター等の火気使用を一切認めていません(出典: https://www.ferry-sunflower.co.jp/reservation/tocustomers/)。船は洋上で自力避難ができない閉じた空間であり、火災は乗客全員の安全に直結します。走行中の甲板は風が強く火の粉が飛びやすいという事情もあります。海上での火気の扱いは「厳しすぎる」のではなく、逃げ場のない環境に対して設計されたルールだと理解しておくと納得しやすいはずです。吸い殻を海に投げ捨てる行為も、火災の危険と海洋ごみの両面から絶対に避けてください。
加熱式たばこ・電子たばこの扱い
船内では、加熱式たばこや電子たばこも紙巻きたばこと同じ扱いとしている会社が一般的です。商船三井さんふらわあは電子たばこについても喫煙ルームのみでの使用としており、新日本海フェリーは「煙の出ない電子タバコ等も喫煙ルーム以外は禁煙」、名門大洋フェリーは「煙の出ない電子タバコやアイコス等も含め、各フロアの指定の喫煙場所をご利用ください」と、いずれも公式に案内しています(出典: 各社公式ページ、前掲)。客室では煙が出ないから大丈夫、という考え方は通用せず、においの残留も喫煙の形跡として扱われ得る点に注意が必要です。なお、加熱式たばこ専用喫煙室と喫煙専用室では認められる行為が異なるため、船内でも入口の標識の表示に従ってください。
乗船前後:港ターミナル周辺で吸える場所を探す
長距離フェリーは乗船手続きから出港まで待ち時間が生じることが多く、ターミナル自体が全面禁煙の場合もあります。出港前と下船後にどこで吸えるかを先に決めておくと、路上喫煙禁止区域に迷い込むリスクを減らせます。港や駅の周辺で指定喫煙所を探すときは モットスイタイの喫煙所マップ が便利です。港のある市区町村は路上喫煙を条例で禁止し、違反者に過料を科している場合があります。自治体ごとの過料の考え方は 自治体別の路上喫煙過料まとめ で整理しています。
ほかの交通機関とあわせて計画する
フェリーの前後は鉄道や高速道路での移動になることがほとんどです。新幹線は 2024 年 3 月から全車禁煙になっており、詳細は 新幹線の喫煙ルール 2026 に、在来線特急・私鉄・寝台列車の状況は 新幹線以外の鉄道の喫煙ルール 2026 にまとめています。車で港へ向かう場合は 高速道路 SA・PA の喫煙所ガイド も参考になります。日本全体のルールをまとめて知りたい方は 改正健康増進法の解説 をご覧ください。
フェリー乗船時の喫煙計画を立てる 5 ステップ
客室禁煙・喫煙ルーム限定という前提のもとで、乗船前から下船後までルールを守って移動するための手順。
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ステップ 1
予約前に航路の公式ページで喫煙設備を確認する
利用する会社・航路の公式サイトで、喫煙ルームの有無と場所を確認します。短距離航路や小型船は喫煙設備がない場合があるため、所要時間とあわせて事前に把握しておきます。
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ステップ 2
乗船前にターミナル周辺の指定喫煙所を調べておく
ターミナル自体が全面禁煙の会社もあります。乗船手続きの待ち時間に慌てないよう、港周辺の指定喫煙所の位置をモットスイタイの地図で先に確認しておきます。
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ステップ 3
乗船したら喫煙ルームの階と位置を最初に確認する
客室に荷物を置いたら、まず喫煙ルームの場所と標識を確認します。混雑時は入室人数の制限で待つことがあるため、出港直後や消灯前は時間に余裕をもって向かいます。
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ステップ 4
客室・デッキ・トイレでは絶対に火を使わない
客室やデッキ、トイレでの喫煙は法令上の禁止行為に当たり得るうえ、各社の規約で特別清掃料や乗船拒否の対象と明記されています。ライターやマッチも喫煙ルーム以外では使わないでください。
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ステップ 5
下船後は港周辺の条例を確認してから吸う場所を決める
港のある自治体が路上喫煙禁止区域を定めていることがあります。下船後は駅や市街地へ向かう前に、指定喫煙所の位置を地図で確認してから移動します。
よくある質問
Q.フェリーの客室でタバコは吸えますか?
A.吸えません。主要各社は個室を含むすべての客室を禁煙としています。津軽海峡フェリーは公式 FAQ で「船内は個室を含むすべての客室が禁煙」と明記しています(出典: https://www.tsugarukaikyo.co.jp/service/qa/)。喫煙は船内の指定喫煙ルームでのみ可能です。
Q.フェリーの客室で吸ってしまうとどうなりますか?
A.船舶内の喫煙を禁止された場所での喫煙は海上運送法第 23 条の 2 で禁止され、同法第 53 条により 30 万円以下の罰金の対象と定められています(出典: e-Gov 法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/324AC0000000187 )。加えて各社は規約で特別清掃料を公表しており、商船三井さんふらわあは 50,000 円と今後の乗船拒否、名門大洋フェリーは脱臭・クリーンアップ費用 5 万 5 千円(税込)を明記しています。
Q.フェリーのデッキ(甲板)なら吸えますか?
A.会社によっては吸えません。オーシャン東九フェリーは「喫煙室以外はデッキも含め禁煙」と公式に案内しています(出典: https://www.otf.jp/guide/)。商船三井さんふらわあも外部デッキを含めライター等の火気使用を一切認めていません。屋外だから大丈夫という判断はせず、船内の標識に従ってください。
Q.フェリーで加熱式たばこや電子たばこは使えますか?
A.喫煙ルーム内に限られるのが一般的です。新日本海フェリーは「煙の出ない電子タバコ等も喫煙ルーム以外は禁煙」、名門大洋フェリーは「煙の出ない電子タバコやアイコス等も含め、各フロアの指定の喫煙場所をご利用ください」と公式に案内しています。客室での使用は喫煙の形跡として扱われ得ます。
Q.さんふらわあの喫煙ルームはどこにありますか?
A.商船三井さんふらわあの公式ページでは、大阪⇔別府航路が 6 階右舷中央・7 階中央・8 階中央、神戸⇔大分航路が 5 階左舷側中央・6 階左舷側中央、大阪⇔志布志航路が 6 階右舷中央・7 階左舷中央・8 階右舷中央と案内されています(出典: https://www.ferry-sunflower.co.jp/reservation/tocustomers/ )。船や航路の変更で変わることがあるため、乗船前に公式ページと船内の案内表示でご確認ください。
