「喫煙所はどこですか」日本語フレーズ集と標識の読み方 2026 — 訪日客のための実用ガイド
目次
はじめに:本記事の前提と免責
本記事は、厚生労働省「なくそう!望まない受動喫煙。」(https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp/)および千代田区・京都市・大阪市の公式ページを一次情報源として、2026 年 8 月時点の標識の名称と制度を整理したうえで、訪日される方が現地で使える日本語表現をまとめたものです。特定の施設・店舗について喫煙の可否を判断するものではありません。実際に吸えるかどうかは、必ずその場の標識と施設の案内でご確認ください。屋外の禁止区域と過料の金額は自治体ごとに異なるため、訪問先の自治体公式サイトで最新情報をご確認ください。20 歳未満の喫煙は日本の法律で禁止されており、喫煙エリアへの立ち入りもできません。本記事は喫煙を推奨するものではありません。
まず覚える 3 つのフレーズ
- すみません。(Sumimasen.)— 話しかけるときの決まり文句です。「すみません」だけで、呼びかけにも謝罪にも使えます。
- 喫煙所はどこですか?(Kitsuen-jo wa doko desu ka?)— 「喫煙所はどこにありますか」という意味です。これだけで通じます。
- ありがとうございます。(Arigatō gozaimasu.)— 教えてもらったら必ず添えます。短く「ありがとう(Arigatō)」でも構いません。
この 3 つを続けて言えば、「すみません。喫煙所はどこですか?……ありがとうございます。」という自然なやり取りになります。発音は、ローマ字をそのまま読めば十分に通じます。
場面別の言い方
- 駅で:この駅に喫煙所はありますか?(Kono eki ni kitsuen-jo wa arimasu ka?)
- コンビニ・売店で:近くに喫煙所はありますか?(Chikaku ni kitsuen-jo wa arimasu ka?)
- 飲食店の入口で:この店は禁煙ですか?(Kono mise wa kin'en desu ka?)— 「禁煙ですか」は「たばこを吸えない店ですか」という意味です。
- ホテルのフロントで:ホテルに喫煙所はありますか?(Hoteru ni kitsuen-jo wa arimasu ka?)
- 空港で:ターミナルに喫煙所はありますか?(Tāminaru ni kitsuen-jo wa arimasu ka?)
- 加熱式たばこを使う場合:加熱式たばこは使えますか?(Kanetsu-shiki tabako wa tsukaemasu ka?)— 加熱式だけが使える部屋もあるため、この一言が役に立ちます。
「ここで吸えますか」より「喫煙所はどこですか」と聞くほうがよい理由
「ここで吸ってもいいですか?(Koko de sutte mo ii desu ka?)」も通じる表現ですが、実務上は「喫煙所はどこですか」のほうが会話が早く進みます。日本では屋内が原則禁煙で、喫煙できるのは要件を満たした喫煙室に限られるため(出典: 厚生労働省 https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp/)、聞かれた側は結局「あちらの喫煙所へ」と場所を案内することになるからです。
また「ここで吸っていいか」と尋ねると、相手が判断に迷ってしまう場面があります。最初から場所を尋ねれば、相手は案内するだけで済み、お互いに気持ちのよいやり取りになります。
返ってくる答えを聞き取る
- ありません。(Arimasen.)— 「ここにはありません」。別の場所を探す必要があります。
- あちらです。(Achira desu.)— 「あちらの方向です」。指さしと一緒に使われます。
- 外にあります。(Soto ni arimasu.)— 「建物の外にあります」。
- 2 階です。(Ni-kai desu.)— 「2 階にあります」。1 階は「いっかい(Ikkai)」、3 階は「さんがい(Sangai)」です。
- 建物の裏です。(Tatemono no ura desu.)— 「建物の裏側です」。
- ここは禁煙です。(Koko wa kin'en desu.)— 「ここは吸えません」。すぐに火を消して移動します。
- 方向の言葉:まっすぐ(massugu/straight)、右(migi/right)、左(hidari/left)、となり(tonari/next to)。
標識の読み方①:吸える場所を示す表示
屋内の喫煙室は、改正健康増進法で 4 つの類型に整理されています。標識にはそれぞれの部屋の名前が書かれており、喫煙と飲食の可否が異なります(出典: 厚生労働省 https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp/smoking_room/)。
- 喫煙所(きつえんじょ/Kitsuen-jo)— 喫煙できる場所の総称。屋外の指定喫煙場所にもこの表示が使われます。
- 喫煙専用室(きつえんせんようしつ/Kitsuen sen'yō-shitsu)— 喫煙は可能、飲食は不可。
- 加熱式たばこ専用喫煙室(かねつしきたばこせんようきつえんしつ/Kanetsu-shiki tabako sen'yō kitsuen-shitsu)— 加熱式たばこに限って喫煙が可能で、飲食も可能。
- 喫煙可能室(きつえんかのうしつ/Kitsuen kanō-shitsu)— 喫煙も飲食も可能。既存特定飲食提供施設のみが設置できる経過措置です。
- 喫煙目的室(きつえんもくてきしつ/Kitsuen mokuteki-shitsu)— 喫煙が可能で、主食を除く飲食も可能。喫煙目的施設に限定されます。
- いずれの喫煙室に関しても 20 歳未満の方の立ち入りは禁止されています。
標識の読み方②:吸えないことを示す表示
- 禁煙(きんえん/Kin'en)— たばこを吸ってはいけない、という意味です。
- 全面禁煙(ぜんめんきんえん/Zenmen kin'en)— その施設のなかに喫煙できる場所がない、という意味です。
- 敷地内禁煙(しきちないきんえん/Shikichi-nai kin'en)— 建物の中だけでなく、敷地全体で吸えないという意味です。学校・病院・行政機関などの第一種施設が該当します(出典: 厚生労働省 https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp/)。
- 20 歳未満立入禁止(にじゅっさいみまんたちいりきんし/Nijussai-miman tachiiri kinshi)— 20 歳未満は喫煙エリアに入れません。吸わない場合でも入れません。
- 火気厳禁(かきげんきん/Kaki genkin)— 火を使ってはいけない場所です。ガソリンスタンドや倉庫などで見かけます。
標識の読み方③:屋外・路上の表示
屋外の路上喫煙は市区町村ごとの条例で規制されており、使われている言葉も自治体によって違います。たとえば東京都千代田区は、皇居を除く区内全域を「路上禁煙地区」としています(出典: 千代田区 https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/machizukuri/sekatsu/jore/jore.html)。京都市は特に人通りが多い地域を「路上喫煙等対策強化区域」と呼んでいます(出典: 京都市 https://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000027498.html)。大阪市は令和 7 年 1 月 27 日から市内全域で路上喫煙を禁止しています(出典: 大阪市 https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000503379.html)。
- 路上禁煙地区(ろじょうきんえんちく/Rojō kin'en chiku)— 路上で吸えない地区。
- 路上喫煙禁止(ろじょうきつえんきんし/Rojō kitsuen kinshi)— 路上での喫煙が禁止されています。
- 歩きたばこ禁止(あるきたばこきんし/Aruki-tabako kinshi)— 歩きながらの喫煙が禁止されています。立ち止まっての喫煙も対象としている自治体があります。
- ポイ捨て禁止(ぽいすてきんし/Poi-sute kinshi)— 吸い殻などを捨ててはいけません。
- 過料(かりょう/Karyō)— 条例違反に対して自治体が科す行政上の秩序罰です。
- 指定喫煙場所(していきつえんばしょ/Shitei kitsuen basho)— 自治体が指定した、吸ってよい場所です。
文字ではなくマークで示されていることも多くあります。ピクトグラムの意味と規格については 喫煙所マークの種類と意味 に詳しくまとめています。もし呼び止められて過料を求められた場合の手続きは 路上喫煙で過料を求められたときの手続き をご覧ください。
やさしい日本語で伝えるコツ
- 短く区切って話す。「すみません」→ 間を置く →「喫煙所」→「どこですか」の順でも通じます。
- 「喫煙所」という単語だけでも意味は伝わります。そこに「どこ?」を足せば十分です。
- スマホの画面に「喫煙所はどこですか?」と表示して見せるのが最も確実です。書いた文字は音声より正確に伝わります。
- 相手が指をさしたら、そのまま「ありがとうございます」と言って進みます。細かい説明を聞き取れなくても問題ありません。
- 「はい(hai)」は「わかりました」、「いいえ(iie)」は「違います」。首を横に振る、手を左右に振るしぐさは「ありません」の意味です。
- 駅員・ホテルのフロント・コンビニの店員は案内に慣れており、聞きやすい相手です。歩いている人よりも確実に答えが得られます。
聞かなくても見つけたいときは
言葉を交わさずに探したい場合は、地図で先に確認しておくのが確実です。モットスイタイの喫煙所マップ は日本全国の喫煙所を現在地から探せます。日本の喫煙ルールの全体像は 訪日客向けの喫煙ガイド、制度の解説は 改正健康増進法の解説、基本的な配慮は 喫煙マナーの基本 にまとめています。
日本語で喫煙所を尋ねる 5 ステップ
声のかけ方から、答えの聞き取り、見つからなかったときの次の手までを順番に整理しました。
- 1
ステップ 1
聞きやすい相手を選ぶ
駅員、ホテルのフロント、コンビニの店員、商業施設の案内カウンターは案内に慣れており、確実に答えが得られます。急いでいそうな通行人よりも先にこうした場所を探します。
- 2
ステップ 2
「すみません」で切り出す
「すみません(Sumimasen)」は呼びかけの決まり文句です。いきなり質問から入るより、この一言があるだけで会話がスムーズになります。
- 3
ステップ 3
「喫煙所はどこですか?」と尋ねる
Kitsuen-jo wa doko desu ka? と読みます。発音に自信がない場合は、スマホの画面に文字を表示して見せると確実です。加熱式たばこを使う場合は「加熱式たばこは使えますか?」も添えます。
- 4
ステップ 4
答えの言葉を聞き取る
「あちらです」は方向、「2 階です」は階数、「外にあります」は屋外、「ありません」は無いという意味です。指さしがあればその方向へ進みます。教えてもらったら「ありがとうございます」と伝えます。
- 5
ステップ 5
見つからなければ地図で探す
案内が得られなかった場合は、地図アプリで現在地の周辺を確認します。屋外では路面標示や看板で禁止区域が示されていることが多いため、移動しながら表示にも注意します。
よくある質問
Q.「喫煙所はどこですか」は日本語でどう言いますか?
A.「喫煙所はどこですか?」と言います。ローマ字では Kitsuen-jo wa doko desu ka? です。話しかけるときは頭に「すみません(Sumimasen)」を付けると丁寧になります。聞き取れなくても、スマホの画面に文字を表示して見せれば確実に伝わります。
Q.標識の「喫煙専用室」と「喫煙可能室」はどう違いますか?
A.喫煙専用室は喫煙のみが可能で飲食はできません。喫煙可能室は喫煙も飲食も可能ですが、既存特定飲食提供施設だけが設置できる経過措置です(出典: 厚生労働省 https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp/smoking_room/)。どちらも 20 歳未満は立ち入れません。
Q.「敷地内禁煙」とはどういう意味ですか?
A.建物の中だけでなく、その施設の敷地全体で喫煙できないという意味です。学校・病院・児童福祉施設・行政機関などの第一種施設が該当し、屋内に喫煙室等の設備を設けることもできません(出典: 厚生労働省 https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp/)。
Q.標識が何もない部屋では吸ってよいのですか?
A.いいえ。喫煙可能な設備を持つ施設には指定された標識の掲示が義務付けられているため(出典: 厚生労働省 https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp/point/)、標識が出ていない屋内空間は禁煙と考えるのが基本です。判断に迷う場合は施設の方にお尋ねください。
Q.路上に書かれている「路上禁煙地区」とは何ですか?
A.自治体の条例で、路上での喫煙が禁止されている地区を示す表示です。千代田区は皇居を除く区内全域を路上禁煙地区としています(出典: https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/machizukuri/sekatsu/jore/jore.html)。呼び方も範囲も自治体ごとに異なり、京都市は「路上喫煙等対策強化区域」という語を用いています。訪問先の自治体公式サイトでご確認ください。
