訪日客が日本で加熱式たばこを買うときのガイド 2026:買い方と、帰国時に持ち帰れるかの国・地域別の注意
目次
はじめに:本記事の前提と免責
本記事は、日本の IQOS 公式サイト(https://jp.iqos.com/)、財務省税関(https://www.customs.go.jp/)、厚生労働省「なくそう!望まない受動喫煙。」(https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp/)、台湾衛生福利部(https://www.mohw.gov.tw/)、香港特別行政区政府 控煙酒辦公室(https://www.taco.gov.hk/)および香港海關(https://www.customs.gov.hk/)、ベトナム通信社(https://chinhsachcuocsong.vnanet.vn/)、英国政府の渡航情報(https://www.gov.uk/foreign-travel-advice/thailand)を情報源として、2026 年 8 月 18 日時点で確認できた内容を整理したものです。特定の商品の購入を勧めるものではなく、個別の通関判断や法的助言を示すものでもありません。各国・地域の規制は改定されることがあるため、出発前に必ずご自身の帰国先の税関・保健当局の公式情報をご確認ください。本記事は喫煙を推奨するものではありません。
この記事の役割:「使うルール」ではなく「買う」と「持ち帰る」
日本国内で加熱式たばこをどこで使えるか(喫煙室の種類、路上のルール、ホテルの扱いなど)については 訪日観光客向け 加熱式タバコ完全ガイド で詳しく整理しています。本記事はそれと役割を分け、「日本で買うときに何を確認するか」と「買ったものを帰国時に持ち帰れるか」に絞って扱います。紙巻きたばこの買い方については 訪日客向けのたばこ購入ガイド、価格の考え方については 日本のたばこ価格ガイド をご覧ください。
日本で買うときの基本:年齢確認と購入場所
日本では 20 歳未満の喫煙が法律で禁止されています(二十歳未満ノ者ノ喫煙ノ禁止ニ関スル法律。出典: e-Gov 法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/)。販売時には年齢確認が行われ、レジのタッチパネルで確認ボタンを押すよう求められたり、身分証の提示を求められたりします。旅行者の場合はパスポートが身分証になります。
- 購入できる年齢:20 歳以上。20 歳未満は購入も喫煙もできず、喫煙エリアへの立入もできません
- 主な購入場所:コンビニエンスストア、たばこ販売店、家電量販店等の一部売場、ブランド公式ストア
- 自動販売機:成人識別カード taspo は 2026 年 3 月でサービス終了(出典: taspo 公式 https://www.taspo.jp/TspEndNotice.html)。終了後の運用は変更されているため、旅行者は対面レジでの購入が確実です
- 免税店:たばこ製品は一般の消費税免税(輸出物品販売場)の対象外として扱われる場合があります。取り扱いは店舗により異なるため、店頭でご確認ください
- 支払い:店舗により現金のみの場合があります
日本の IQOS 公式サイトでは、IQOS ILUMA i 用の専用たばこスティックとして TEREA(テリア)と SENTIA(センティア)が案内されています(出典: https://jp.iqos.com/)。他社の加熱式たばこにもそれぞれ専用のスティックがあり、デバイスとスティックの組み合わせは製品ごとに決まっています。対応していない組み合わせを無理に使う、デバイスを分解・改造するといった方法は、本記事では扱いません。
価格は「認可された小売定価」で決まる
たばこの小売定価は、たばこ事業法にもとづき品目ごとに財務大臣の認可を受けて決まる仕組みです。そのため、値上げの発表や認可の前に「いくらになる」と断定することはできません。また税制改正の影響も受けます。加熱式たばこの課税標準の換算方法は 2026 年 4 月 1 日から段階的に見直され、2026 年 10 月 1 日に新しい換算が全面適用されます(出典: 財務省「令和 7 年度税制改正の大綱」 https://www.mof.go.jp/tax_policy/tax_reform/outline/fy2025/07taikou_06.htm、国税庁 https://www.nta.go.jp/information/other/data/r08/tabacco/03.htm)。現在の価格帯の目安は、上でリンクした価格ガイドをご覧ください。
日本に持ち込める量(入国時の免税範囲)
来日時に自分のスティックを持ち込む場合の免税範囲は、税関が次のように案内しています(出典: 税関 https://www.customs.go.jp/english/summary/passenger.htm)。複数の種類を持ち込む場合は合算して範囲内に収める必要があり、超える分は申告して納税すれば持ち込めます。
- 紙巻たばこ:200 本
- 加熱式たばこ:個装等 10 個
- 葉巻たばこ:50 本
- その他のたばこ:250g
- 20 歳未満は、たばこ・酒類の免税対象になりません
- 最新の内容は税関公式サイト(https://www.customs.go.jp/kaigairyoko/menzei.htm)でご確認ください
【重要】帰国時に持ち帰れるか:国・地域別の注意
ここがこの記事でもっとも大事な部分です。日本で合法的に購入できることは、あなたの帰国先で合法的に持ち込めることを意味しません。とくに加熱式たばこ・電子たばこについては、紙巻きたばことはまったく異なる規制を置いている国・地域があります。以下は 2026 年 8 月 18 日時点で公式情報から確認できた内容です。規制は変更されるため、出発前に必ずご自身で最新をご確認ください。
- 台湾:健康リスク評価審査に合格した加熱菸がないため、国内への持ち込みが禁止されています。旅客が持ち込んだ場合は新台幣 5 万元〜500 万元の罰鍰、使用者は新台幣 2 千元〜1 万元の罰鍰が定められています(出典: 衛生福利部 https://www.mohw.gov.tw/cp-6563-74984-1.html)。最新の審査状況は衛生福利部の公式情報でご確認ください
- 香港:電子たばこ・加熱式たばこ・ハーブたばこを含む「另類吸煙產品(ASP)」の輸入・製造・宣傳・販売等が禁止されています。輸入は最高 HK$200 万の罰金および禁錮 7 年。さらに 2026 年 4 月 30 日から、指定された ASP(カプセル、ヒートスティック、ハーブたばこ)を公共の場所で所持することも禁止され、最高 HK$5 万の罰金および禁錮 6 か月が定められています(出典: 香港控煙酒辦公室 https://www.taco.gov.hk/t/english/legislation/legislation_asp.html)
- 香港(紙巻きたばこの免税):18 歳以上の旅客につき紙巻たばこ 19 本、または葉巻 1 本(複数の場合は合計 25g 以内)、またはその他の製造たばこ 25g。香港 ID 保持者は 24 時間以上香港外に滞在していることが条件です(出典: 香港海關 https://www.customs.gov.hk/en/service-enforcement-information/passenger-clearance/duty-free-concessions/index.html)
- ベトナム:国会決議 173/2024/QH15(2024 年 11 月 30 日採択)により、2025 年から電子たばこ・加熱式たばこの生産・取引・輸入・保管・運搬・使用が禁止されています(出典: ベトナム通信社 https://chinhsachcuocsong.vnanet.vn/tu-nam-2025-viet-nam-cam-toan-dien-thuoc-la-dien-tu-va-nung-nong/53419.html)
- タイ:英国政府の渡航情報には「タイでは vape、電子たばこ、ポッド、リキッド、heat-not-burn デバイスの所持・使用は違法であり、観光客や個人使用のための例外はない」「違反は没収、罰金(概ね 5,000〜30,000 バーツ)、拘束、訴追につながり得る」と記載されています(出典: UK Foreign, Commonwealth & Development Office https://www.gov.uk/foreign-travel-advice/thailand)。最新はタイ政府・タイ税関(https://www.customs.go.th/)の公式情報でご確認ください
- 韓国:궐련 200 本、엽궐련 50 本、전자담배は궐련형 200 本/니코틴용액 20㎖/기타유형 110g、그 밖의 담배 250g。2 種類以上を持ち込む場合は 1 種類のみが免税で、19 歳未満は対象外です(出典: 찾기쉬운 생활법령정보 https://www.easylaw.go.kr/CSP/CnpClsMain.laf?csmSeq=715&ccfNo=2&cciNo=1&cnpClsNo=1、2026 年 7 月 15 日更新)
- 上記以外の国・地域:本記事では扱っていません。必ずご自身の国・地域の税関および保健当局の公式情報をご確認ください
規制がある国・地域へ持ち帰る方法を探すのではなく、そもそも買わない・持ち帰らないという判断が安全です。空港の保安検査や税関での申告を避ける手口を紹介することは本記事の目的ではありませんし、違反した場合の不利益はご自身に及びます。判断に迷う場合は、出発前に帰国先の税関に直接お問い合わせください。
買ったあとに気をつけること
日本国内での使用は、改正健康増進法(2020 年 4 月 1 日全面施行)の枠組みに従います。多数の人が利用する施設の屋内は原則禁煙で、加熱式たばこも紙巻きと同じ扱いです。使えるのは喫煙専用室・加熱式たばこ専用喫煙室などの要件を満たした場所に限られ、20 歳未満は喫煙目的でなくても立ち入れません(出典: 厚生労働省 https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp/)。また多くの自治体が路上喫煙を条例で禁止しており、違反すると過料が科されることがあります。区域や金額は自治体ごとに異なります。
自治体別の路上喫煙のルールは 路上喫煙禁止条例と過料のまとめ、標識の読み方は 喫煙所の標識・ピクトグラムの見分け方 が参考になります。韓国の lil をお使いの方は lil ユーザーの訪日ガイド も、実際に吸える場所を探すときは モットスイタイの喫煙所マップ をご利用ください。
日本で加熱式たばこを買う前に確認する 5 ステップ
購入してから困らないように、帰国先の規制・年齢・購入場所・使える場所を順番に確認する手順です。
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ステップ 1
先に帰国先の規制を調べる
台湾・香港・ベトナム・タイなど、加熱式たばこや電子たばこに厳しい規制を置く国・地域があります。買う前に、自分の帰国先の税関・保健当局の公式情報を確認します。持ち帰れないと分かった場合は、購入しないのが最も安全です。
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ステップ 2
年齢と身分証を確認する
日本では 20 歳未満の喫煙が禁止されており、購入時に年齢確認が行われます。旅行者はパスポートを身分証として提示できるようにしておきます。20 歳未満は購入も喫煙も、喫煙エリアへの立入もできません。
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ステップ 3
対面で買える場所を選ぶ
taspo は 2026 年 3 月でサービスを終了しているため、旅行者は自動販売機ではなくコンビニエンスストアやたばこ販売店の対面レジで購入するのが確実です。デバイスに対応した専用スティックの名称を控えておくと購入がスムーズです。
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ステップ 4
入国時に持ち込んだ分と合わせて量を管理する
入国時の免税範囲は紙巻たばこ 200 本、加熱式たばこ 個装等 10 個などとされています。日本で買い足した分も含め、帰国時には帰国先の免税範囲が別に適用される点を意識して数量を管理します。
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ステップ 5
吸える場所を先に決めておく
屋内は改正健康増進法で原則禁煙、路上は自治体の条例が適用されます。訪問先の区・市の公式ページで禁止区域を確認し、モットスイタイの喫煙所マップで指定喫煙所の位置を事前に把握しておきます。
よくある質問
Q.観光客でも日本で加熱式たばこを買えますか?
A.20 歳以上であれば購入できます。レジで年齢確認が行われ、旅行者はパスポートを身分証として使えます。成人識別カード taspo は 2026 年 3 月でサービスを終了しているため(出典: https://www.taspo.jp/TspEndNotice.html)、自動販売機ではなくコンビニエンスストアやたばこ販売店の対面レジで購入するのが確実です。
Q.日本で買った加熱式たばこを台湾に持ち帰れますか?
A.台湾衛生福利部は、健康リスク評価審査に合格した加熱菸がないため国内への持ち込みを禁止しており、旅客が持ち込んだ場合は新台幣 5 万元〜500 万元の罰鍰、使用者は新台幣 2 千元〜1 万元の罰鍰が定められていると案内しています(出典: https://www.mohw.gov.tw/cp-6563-74984-1.html)。最新の審査状況は衛生福利部の公式情報でご確認ください。
Q.香港に加熱式たばこや電子たばこを持ち込めますか?
A.香港では電子たばこ・加熱式たばこ・ハーブたばこを含む「另類吸煙產品」の輸入等が禁止され、輸入は最高 HK$200 万の罰金と禁錮 7 年が定められています。さらに 2026 年 4 月 30 日から、指定された製品を公共の場所で所持することも禁止されます(出典: 香港控煙酒辦公室 https://www.taco.gov.hk/t/english/legislation/legislation_asp.html)。
Q.ベトナムやタイではどうですか?
A.ベトナムは国会決議 173/2024/QH15 により 2025 年から電子たばこ・加熱式たばこの生産・取引・輸入・保管・運搬・使用が禁止されています(出典: ベトナム通信社 https://chinhsachcuocsong.vnanet.vn/)。タイについて英国政府の渡航情報は、vape・電子たばこ・heat-not-burn デバイスの所持や使用は違法で、観光客や個人使用の例外はないと案内しています(出典: https://www.gov.uk/foreign-travel-advice/thailand)。
Q.日本に自分のスティックを何個持ち込めますか?
A.税関の案内では、加熱式たばこの免税範囲は個装等 10 個とされています(紙巻たばこなら 200 本、葉巻 50 本、その他 250g。出典: https://www.customs.go.jp/english/summary/passenger.htm)。複数種類は合算して範囲内に収める必要があり、20 歳未満は免税の対象外です。最新は税関公式サイトでご確認ください。
