レンタカーでタバコは吸える?【2026】大手各社の禁煙ルールと禁煙車で喫煙した場合の費用
目次
はじめに:本記事の前提と免責
本記事は、レンタカー各社が公開している貸渡約款・利用ガイド・公式 FAQ、および厚生労働省の受動喫煙対策に関する公式情報(https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp/point/)を一次情報源として、2026 年 8 月 18 日時点で公開されている内容を整理した第三者による解説です。個別の営業所・個別の車両・個別の契約について可否や金額を判断するものではありません。約款や料金の内容、車両の設定は予告なく変更されることがあります。ご利用の際は必ず、実際に契約する会社の公式サイトと貸渡約款で最新の内容をご確認ください。本記事は喫煙を推奨するものではなく、禁煙車での喫煙を容認する趣旨のものでもありません。
レンタカーの車内は「法律の屋内規制」ではなく「契約」で決まる
2020 年 4 月 1 日に全面施行された改正健康増進法は、多数の利用者がいる施設や旅客運送事業の船舶・鉄道、飲食店等について「原則屋内禁煙」を定めています(出典: 厚生労働省 https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp/point/)。一方、自分で運転するレンタカーの車内は、この「施設の屋内」としての規制の直接の対象として案内されているものではありません。では自由かというとそうではなく、レンタカーは会社から車を借りる契約であるため、車内で何をしてよいかは各社の貸渡約款が決めます。
実際、大手各社の約款は喫煙を名指しで扱っています。トヨタレンタカーの貸渡約款は第 16 条(禁止行為)で「当社又は他の借受人に著しく迷惑を掛ける行為(レンタカーの車内への物品等の放置、禁煙車両での喫煙行為などレンタカーの汚損等を含むがこれに限らない)を行うこと」を禁じています(出典: https://rent.toyota.co.jp/static/tearms/guide/rental.html)。タイムズカーレンタルの貸渡約款は禁止行為として「他の利用者若しくは第三者に著しく迷惑を掛ける行為(レンタカー車内での喫煙、レンタカーの車内への物品等の放置、レンタカーの汚損等を含むがこれに限られない)を行うこと」と定めています(出典: https://rental.timescar.jp/agreement/provisions.html)。つまり「法律に書いていないから大丈夫」という考え方は通用しません。
大手各社の禁煙化はどこまで進んでいるか(公式記載の範囲で)
各社が公式サイトで公表している範囲を、そのままの表現で確認しておきます。会社によって「全車」の指す範囲が異なる点に注意してください。
- ニッポンレンタカー:公式サイトの「はじめての方へ」に「乗用車・ワゴン車は すべて禁煙車です」と記載されています(出典: https://www.nipponrentacar.co.jp/guide/beginner.html)。
- 日産レンタカー:公式 FAQ の「喫煙車はありますか?」への回答として「禁煙化に向け、2019 年 7 月 1 日以降の公式ホームページからのご予約は、全車禁煙車でのご案内とさせていただいております。(全車禁煙化については、乗用車、ワゴン車、RV車のみ。特定代車車両、商用車などは除いております)」と案内しています(出典: https://nissan-rentacar.com/faq)。
- トヨタレンタカー:貸渡約款の第 5 条(代替レンタカー)で、予約時の条件として「車種クラス、付属品、禁煙車・喫煙車の別、トランスミッションの仕様等」が挙げられています(出典: https://rent.toyota.co.jp/static/tearms/guide/rental.html)。約款上は禁煙車・喫煙車の区別が予約条件として想定されている書き方です。
- タイムズカーレンタル:貸渡約款の禁止行為に「レンタカー車内での喫煙」が挙げられています(出典: https://rental.timescar.jp/agreement/provisions.html)。車種の別を問わない書き方になっています。
公表の仕方が会社ごとに異なるため、「大手はどこも全車禁煙」と一括りにはできません。また、喫煙車の設定があるかどうか、あるとして特定の営業所・特定の日に在庫があるかどうかは、その時々の配車状況によって変わります。本記事では特定の会社・営業所で喫煙車を借りられると断定することはできません。喫煙可能な車両を希望する場合は、予約前に会社と営業所へ直接ご確認ください。
禁煙車で喫煙した場合に請求される費用(公式に明記されているもの)
ここが最も検索される部分ですが、金額は会社ごとに異なり、公式に金額を明示している会社と、金額ではなく「原状回復に要する費用」と定めている会社があります。以下は各社が公式に記載している内容です。
- 日産レンタカー:公式 FAQ に「禁煙車内で喫煙した場合、ノンオペレーションチャージの他に違約金 7 万円(原状回復費用含む)を申し受けます」と明記されています。また補償が適用されない「使用管理上の落ち度があった場合」の例として「禁煙車両内での喫煙(電子・加熱式タバコを含む)」が挙げられています(出典: https://nissan-rentacar.com/faq)。
- ニッポンレンタカー:ノンオペレーションチャージ(NOC)の説明に「万一当社の責任によらない事故・盗難・故障・汚損・臭気(禁煙車両内における喫煙を含む)等により、車両の修理・清掃等が必要となった場合、その期間中の営業補償の一部として下記金額を…申し受けます」とあり、金額は「予定の営業所に車両が返却された場合(自走可能)20,000 円」「上記以外の場合 50,000 円」です。「車両・対物事故免責額補償制度(CDW)にご加入の場合でもご負担いただきます」とも記載されています(出典: https://www.nipponrentacar.co.jp/guide/userguide.html)。
- トヨタレンタカー:NOC は「レンタカーで自走し予定の店舗に返却された場合 20,000 円」「レンタカーで自走できず予定の店舗に返却されなかった場合 50,000 円」と案内されています。あわせて「貸渡約款に定める禁止行為があった場合、故意による事故、汚損(含.禁煙車での喫煙)が認められた場合等はノンオペレーションチャージ(NOC)の支払いは免除されません」と明記されています(出典: https://rent.toyota.co.jp/static/service/insurance/)。
- タイムズカーレンタル:貸渡約款 第 32 条(返却時の確認等)に「通常の使用による摩耗を除き、レンタカーの汚損、損傷又は備品の紛失、臭気(喫煙によるものを含みますがこれに限りません)等が借受人又は運転者の責に帰すべき事由によるときは、借受人は、レンタカーを借受開始時の状態に復するために要する費用を負担するものとします」と定められています。定額の記載ではなく、原状回復に要する費用の負担という書き方です(出典: https://rental.timescar.jp/agreement/provisions.html)。
共通しているのは、免責補償(CDW)などのオプションに加入していても、禁煙車での喫煙による負担は免除されないと各社が明記している点です。「保険に入っているから大丈夫」という理解は、公式の記載と食い違います。金額や条件は改定されることがあるため、契約前に必ず最新の約款・料金表をご確認ください。
加熱式タバコ・電子タバコも対象に含まれる
「紙巻きではないから大丈夫」という考え方も、公式記載とは異なります。日産レンタカーは補償が適用されない例として「禁煙車両内での喫煙(電子・加熱式タバコを含む)」と明記しています(出典: https://nissan-rentacar.com/faq)。ニッポンレンタカーやトヨタレンタカーの記載も「汚損・臭気」「汚損」を理由としており、たばこの種類で区別する書き方にはなっていません。加熱式タバコ・電子タバコを使う場合も、車内では使用せず、立ち寄り先の喫煙所を利用するのが確実です。加熱式タバコの一般的なルールについては、後述の関連記事も参考にしてください。
同乗者への配慮:子ども・妊娠中の人が乗っているとき
車内は空間が狭く、窓を開けても煙が滞留しやすい環境です。改正健康増進法は第 27 条第 1 項で「何人も、特定施設及び旅客運送事業自動車等…の喫煙禁止場所以外の場所において喫煙をする際、望まない受動喫煙を生じさせることがないよう周囲の状況に配慮しなければならない」と定めています(出典: e-Gov 法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/414AC0000000103)。同乗者、とくに 20 歳未満の人や妊娠中の人がいる場合は、車内での喫煙は控えるのが望ましい対応です。なお、喫煙室・喫煙エリアには 20 歳未満は喫煙目的でなくても一切立ち入れません(出典: 厚生労働省 https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp/point/)。子ども連れのドライブでは、休憩の際に喫煙所の場所を先に確認し、家族とは別行動で立ち寄る形にすると無理がありません。
- 同乗者に喫煙の予定を先に伝え、休憩のタイミングをすり合わせる
- 20 歳未満の同乗者を喫煙所まで連れて行かない(立入禁止のため)
- 走行中の車内では吸わず、喫煙所のある施設まで待つ
- 吸い殻は必ず携帯灰皿か喫煙所の灰皿へ。走行中の窓からの投げ捨ては絶対にしない
- 返却前に車内を点検し、灰・吸い殻・ゴミを残さない
ドライブ計画に「喫煙所のある休憩地点」を組み込む
禁煙車を借りる前提でドライブを組むなら、走行ルート上のどこで休憩できるかを先に決めておくと無理がありません。高速道路を使う場合はサービスエリア・パーキングエリアが基本になりますが、すべての SA・PA に喫煙所があるわけではないため、高速道路 SA・PA の喫煙所ガイド で事前の確認方法を押さえておくと安心です。一般道が中心なら 道の駅の喫煙所ガイド、目的地が大型商業施設なら イオンモールの喫煙所の探し方 も参考にしてください。
街なかで休憩する場合は、モットスイタイの喫煙所マップ から現在地や目的地周辺の喫煙所を検索できます。立ち寄る市区町村によっては路上喫煙が条例で禁止され、違反に過料が科される場合があります。金額や対象区域は自治体ごとに異なるため、自治体別の路上喫煙 過料ガイド と各自治体の公式情報をあわせてご確認ください。加熱式タバコの扱いについては 加熱式タバコのルール解説、法律全体の整理は 改正健康増進法の解説 が役立ちます。
カーシェア・社用車・マイカーとの違い
カーシェアリングも、車を借りる契約である点はレンタカーと同じで、車内の喫煙可否は運営会社の会員規約で定められます。社用車・営業車の場合は、会社の就業規則や車両管理規程が判断基準になります。マイカーは契約上の制約こそありませんが、同乗者への配慮義務の考え方は同じで、車内に残るにおいは売却時の査定に影響しうるという指摘もあります。いずれの場合も、判断のよりどころは「法律に書いてあるか」ではなく「誰との、どういう約束のもとで車を使っているか」です。契約書・規約・規程を先に確認するのが確実です。
おわりに:借りる前に約款を確認し、休憩は喫煙所で
本記事は 2026 年 8 月 18 日時点で公開されているレンタカー各社の貸渡約款・利用ガイド・公式 FAQ、および厚生労働省・e-Gov 法令検索の公式情報を一次情報源として整理したものです。禁煙車での喫煙は各社の約款で禁止行為とされ、ノンオペレーションチャージや違約金、原状回復費用の負担につながることが公式に明記されています。金額・条件・車両設定は改定されることがあるため、実際の契約前に必ず各社公式で最新の内容をご確認ください。喫煙は、立ち寄り先の喫煙所など、認められた場所でお願いします。
レンタカーを借りる前後に確認したい 5 ステップ
禁煙車が基本となったレンタカーで、約款違反や思わぬ請求を避けながら移動するための手順。
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ステップ 1
予約前に各社公式で喫煙の扱いを確認する
借りる会社の公式サイトで、禁煙車の範囲と喫煙時の費用負担の記載を確認します。喫煙車を希望する場合は、設定の有無と在庫を営業所へ直接問い合わせます。在庫は日々変動するため事前確認が確実です。
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ステップ 2
出発前にルート上の喫煙所を調べておく
高速道路の SA・PA、道の駅、目的地周辺の商業施設について、喫煙所の有無を各施設の公式情報とモットスイタイの喫煙所マップで確認します。喫煙所がない区間は休憩地点を組み替えておきます。
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ステップ 3
休憩は喫煙所のある施設でまとめて取る
喫煙は車内ではなく、立ち寄り先の指定喫煙所で行います。屋外の喫煙コーナーでも、出入口や人通りの多い場所は避け、周囲への配慮を忘れないようにします。
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ステップ 4
同乗者に配慮し、車内では吸わない
車内は煙が滞留しやすく、20 歳未満の人や妊娠中の人が同乗している場合はとくに配慮が必要です。喫煙エリアには 20 歳未満は立ち入れないため、家族連れでは別行動の時間を作ります。
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ステップ 5
返却前に車内を点検して原状のまま返す
灰・吸い殻・ゴミが残っていないかを確認してから返却します。走行中の窓からの投げ捨ては火災の原因になり、多くの自治体の条例でも禁止されています。吸い殻は携帯灰皿か喫煙所の灰皿へ入れてください。
よくある質問
Q.レンタカーでタバコは吸えますか?
A.借りる会社と車両によります。ニッポンレンタカーは「乗用車・ワゴン車は すべて禁煙車です」と公式サイトに記載し、日産レンタカーは公式 FAQ で「2019 年 7 月 1 日以降の公式ホームページからのご予約は、全車禁煙車でのご案内」としています。禁煙車での喫煙は各社の約款で禁止行為です。予約前に公式サイトでご確認ください。
Q.レンタカーの禁煙車で吸うといくら請求されますか?
A.会社によって定めが異なります。日産レンタカーは公式 FAQ で「禁煙車内で喫煙した場合、ノンオペレーションチャージの他に違約金 7 万円(原状回復費用含む)を申し受けます」と明記しています。ニッポンレンタカーとトヨタレンタカーは NOC を自走返却 20,000 円・自走不可 50,000 円と案内し、喫煙による汚損は免除対象外としています。タイムズカーレンタルは約款で原状回復に要する費用の負担と定めています。
Q.加熱式タバコや電子タバコなら禁煙車でも使えますか?
A.公式記載では区別されていません。日産レンタカーは補償が適用されない例として「禁煙車両内での喫煙(電子・加熱式タバコを含む)」と明記しています。他社の記載も「汚損・臭気」を理由としており、たばこの種類で分けていません。車内では使用せず、立ち寄り先の喫煙所をご利用ください。
Q.免責補償(CDW)に入っていれば喫煙による費用も免除されますか?
A.各社とも免除されないと明記しています。ニッポンレンタカーは NOC について「CDW にご加入の場合でもご負担いただきます」と記載し、トヨタレンタカーは「汚損(含.禁煙車での喫煙)が認められた場合等は NOC の支払いは免除されません」としています。
Q.ドライブ中はどこでタバコを吸えばいいですか?
A.高速道路なら SA・PA の屋外喫煙コーナーや建屋型喫煙所、一般道なら道の駅や商業施設の指定喫煙所が基本です。ただし喫煙所がない施設もあります。モットスイタイの喫煙所マップで、ルート上や目的地周辺の喫煙所を事前に確認しておくと計画が立てやすくなります。
